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【インタビュー】 代表取締役社長 鈴木 伸明

【インタビュー】 代表取締役社長 鈴木 伸明

今回のインタビュー

鈴木 伸明  代表取締役社長 

プロフィール

2000年、青山学院大学経済学部を卒業後、金融事業会社を経て、2007年ヤフー株式会社に入社。モバイル事業部、R&D統括本部にてKPI分析、事業計画策定などに従事。2009年ベルリッツ・ジャパン株式会社に入社し、社長室アシスタント・マネージャーとして経営企画業務全般を担当。

その後同社のWEBマーケティングおよび法人マーケティングの推進リーダーを歴任し、2012年6月、同社を退社。同年7月にビズメイツ株式会社を設立、代表取締役社長に就任。

01:我々は「テックソリューションカンパニー」を目指す

ビズメイツは、テクノロジーを駆使し、イノベーションを生み出す「テックソリューションカンパニー」を目指します。我々が目指す理由、そしてテクノロジーを活用したビズメイツの進化について伺いました。

-鈴木さんは今まで、そしてこれからのビズメイツの進化をどのようにお考えですか?

サービス品質については、「ビジネスに必要な5つの素養を高める」というコンセプト自体が、創業当初から他社とは一線を画していました。また、講師や教材についても最初から業界トップ水準のものをつくり上げ、スタートさせることができたと思っています。

一方でテクノロジーの観点でいうと、当初はベトナムのオフショア開発を活用し、限られた投資予算の中で、サービス提供していくうえで最低限の機能を搭載したシステムからスタートしました。今はシステム開発部門を内製化でき、開発スピードも当時と比べて大幅に上がっています。今後はいかに「テクノロジーサイドを起点とし、新しいサービスを生み出していけるか?」が成長のキーになると考えています。

-なぜ、今後テクノロジーが重要になるのでしょうか?

ビズメイツは、サービスとしても、社内組織としても、人と人とのコミュニケーションから生まれる価値を大切にしていきたいと思っています。「人だからこそ」提供できる価値は、今後も無くなることはないですし、これからも重要であることに変わりはないです。ただ「進化するテクノロジーをどう有効活用し、人に依存することのない不変の価値を提供していけるか?」ということにどれだけ取り組めるかが、今後の成長の明暗を分けることになっていくはずです。

人とテクノロジーの良い部分が両側両面で揃っていて、その二つが融合したサービスを創り上げ、どんどん進化させていきたい。今まで人が担っていた部分に対しテクノロジーを活用することで、より公平な判断ができたり、数値化できるようになれば、サービスの品質をあげていくことができます。そして「どのようなテクノロジーを活用すれば、実現できるのか?」についてはテクノロジーサイドの発想で取り組むべき課題となってきます。「こういうテクノロジーを活用して、こういうサービスを実現させましょう」といったアプローチでイノベーションを起こせる会社に変貌していきたいです。

-どのようなステップでテックカンパニーへ変革しようしているのでしょうか?

これはテクノロジーサイドだけで実現していくことではなく、ビジネスサイドももっとテクノロジーに対する知見や見識を広げ、ビジネスサイドとテクノロジーサイドが両輪となって進めていく必要があります。そして、今までにないものを生み出していくことも重要で、そのために現在は研究開発(R&D)も進めています。

これまではビジネスサイドの要望をベースに、テクノロジーの力を使って、システムを構築してきました。今後はテクノロジーサイドから新しい価値を創出することを含めて、ビジネスサイドとテクノロジーサイド双方がより密に連携していくことが重要になってきます。

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02:組織と個人の「成長」が不可欠な理由

これまで年々成長し続けているビズメイツ。組織が成長し続けるためには個人の成長が不可欠と語る鈴木さん。今のビズメイツで求められる個人の成長とは何なのか? そして鈴木さんにとって成長とは何か?を伺いました。

-組織も大きくなりましたが、会社が成長するうえで今大事なことは何ですか?

一人ひとりの成長が大切です。それが会社の成長につながります。また会社が成長すれば必要な役割、ポジションが増え、その機会を通じてさらに社員の成長につながる。社員にはそのチャンスを自らどんどん掴み取ってほしいし、その成長のサイクルがうまく回る仕組みをつくっていくことが大事だと思っています。

社員・リーダークラスの方がどんどん成長し、次々とマネージャーや専門職ポジションに育っていく組織にしていきたい。マネージャーになると経営幹部の一員になりますが、上層部の考えを理解したうえで部下に指針を示し、チームとして結果をだすことが求められるようになります。自身の目線が対会社ではなく、会社側からの目線にならなければならない。そのような人材に社員が成長していくことが、会社の成長にとって重要なことだと思っています。

-個人が会社全体の方向性について視野を広げ、自分自身がどう動くかを考えることが重要になるんですね。

ビジョン・ミッションの実現に向けて、一体となって動ける組織は強い。それぞれが、別々の方向に向かって頑張っていても、会社としてはせっかくの馬力あるエンジンを吹かしている状態になってしまいます。自分よがりの頑張りにならないためにも、積極的に上司や同僚とコミュニケーションをとることが大事。

ディレクター以上のポジションになると、私と社員、経営と現場をつなぐ接点の役割にもなるので、私がなぜそのような意思決定をしたのか、その背景まで理解したうえで、その意図を正しくメンバーに伝える必要があります。数年前だとワンフロアで、自分の目の前に全社員が座っていたので空気感とかで自然と伝わる部分があったかもしれないけれど、現在は社員全員とコミュニケーションする機会は少なくなっているので、ディレクターのポジションがとても重要ですし、成長していける機会も多いポジションでもあると思います。

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-会社全体で同じ方向を向いて成長していく事が大事だということですね。では、社員が成長できる組織を目指すにあたり、工夫されている点はどのようなことでしょうか?

自身の実体験から、同じ空間で働くことを大事にしています。同じ空間にいるからこそ得られる「熱量」や「刺激」が、新しい気づきを生み出したり、成長のきっかけになっていたことを凄く実感しています。そしてそれは、会社全体が同じ方向を向いていくためにも大切なことだと思っています。

-鈴木さんが、社内で熱量が高まっているなと感じているときはどんな時ですか?

経験上、「より良いサービスにしていくためには?」、「売上目標を達成するためには?」と、皆が当事者意識をもって仕事に取り組んでいる時ですね。色んな人が同じ空間にいるからこそ、斬新なアイデアが生まれる。

それぞれが持ってる熱量やパッションを同じ空間で共有することで、その空間に何倍何十倍もの熱量が生みだされることになります。同じビジョン・ミッションを実現したいという想いがある人たちが集まれば、そこからまた新たなパッションが生まれ、新しく入ってきた人も自然とそれに巻き込まれ、それがカルチャーになってくる。第二創業期とも言える当社はもう創業者が引っ張っていくフェーズではありません。ぜひそんなカルチャーを築き上げていきたいです。

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-では、鈴木さん自身は「成長する」ことに対してどのような心がけをされてるのですか?

「百錬成鋼(ひゃくれんせいこう)」という言葉を体現できるよう心がけています。「心と体を何度も鍛えることによって初めて立派な人間になることができるということ」という意味で、意思が非常に強いことの例えとしても使われたりします。成長するということは、誰にでも簡単にできるものではなく、いろんな壁・ハードルに対して前向きに向き合い、乗り越えて、初めて成長することができます。人生を試練として捉える必要はないですが、それを乗り越えていくことを繰り返すことが、成長に繋がるという考え方です。

この言葉は私が大事にしている考えと繋がっています。コンフォートゾーン(自分が当たり前のようにできるゾーン)から1歩飛び出して、ストレッチゾーン(少し不安やストレスがあるゾーン)で、チャレンジする。そして達成するためには何をすべきかを必死に考え、行動し、それができるようになることでこのストレッチゾーンがコンフォートゾーンに変わっていく。そうするとまた次のストレッチゾーンに向けてチャレンジしていけるという、このサイクルが成長し続けるということ。

チャレンジ精神をもって、日々成長することを意識して行動していると、それが自然と積み上がり、ふと過去を振り返ると大きな成長を実感できるようになっているんだと思います。これは英会話も同じですよね。成長して新しいステージに上がると、そこでしか見えない景色を見ることができたり、新しい出会いもあります。私はそれがとにかく楽しいので、どんどん新しいステージに上がっていきたいし、最終的にはそれが人生を豊かにすることに繋がると考えています。

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03:未来に向けてのビズメイツ

ビズメイツは2022年7月3日に創業10周年を迎えました。ビズメイツの原点は「ビジョン」と「ミッション」です。 そして、ビジョン・ミッションの実現を目指す上で社員に大事にしてもらいたい価値基準が「バリュー」です。10周年を迎えた際に、この先の10年を見据えて刷新したバリューについて、そしてビズメイツの未来について伺いました。

-当社は2022年に創業10周年を迎え、これからの10年へ向け、昨年バリューを刷新しましたが、どのような想いで刷新したのでしょうか?

今回、新しいバリューに刷新した理由は2つあります。一つは、先ほども触れましたが、創業者が牽引していくフェーズから、社員が未来を作っていく組織への変革、いわゆる「属人的経営」から「組織的経営」へ変革していくフェーズに移っていくためです。そしてもう一つは、経営環境の変化です。 オンライン英会話市場の拡大と共に成長して来たこれまでの10年とは違い、市場の成熟化や新規参入によって競争環境は更に激しくなって行く事が予想されます。その中で当社が永続していくためには、「期待を超える新たな価値を生み出し続ける」ことがより重要になってきます。


<バリュー>

成長し続ける - Continuous Growth -

建設的に対話する - Constructive Dialogue -

新しい価値を生み出す - Value Creation -


 

-このバリューに基づいたカルチャーを作っていく事が重要になるということですね。

そうですね。この3つの新バリューは、どれかが起点になるわけではなく、サイクルとして実行していくことが重要だと考えています。例えば、建設的な対話をした結果、新しい価値として新規事業が立ち上がり、その事業の責任者としての役割を与えられ、その役割を通じて成長に繋がるといったように。

PDCAを回していくイメージに近いのですが、「成長」「対話」「価値創造」を個人でサイクルとして回す。そして前回よりもさらに上を目指すことで、個人、ひいては組織のスパイラルアップを実現していく。そのようなビズメイツカルチャーを作っていきたいです。

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-社員にはどのようにBizmatesで働いてもらいたいと考えていますか?

バリューを体現すること以外では、明るくポジティブに物事をとらえ、アクティブに行動し、時には他の人の意見も謙虚に受け入れながら、成長を楽しんでもらいたいです。そして、それが社員の人生の豊かさにつながっていくと信じています。

-今後も採用に力をいれていくと思いますが、今後採用したい人物はどのような人でしょうか?

ビジョン・ミッションに共感してくれる人ですね。そして、成長に対して貪欲な人。それらのベースがあった上で、会社が成長し続けるために必要な多様性(ダイバーシティ)も重要。それは単に国籍とか性別とかではなく、色んな個性・価値観・嗜好をもっている人が集まるからこそ、新しいものが生み出せる良い会社になっていくと思っています。

-未来へ向けての想いを教えてください。

これまで長く支えていただいたお客さま・取引先の皆さまの支えがあり、当社は2023年3月に東京証券取引所グロース市場に上場することができました。

しかし、これは当社にとってのゴールではなく、ビジョン・ミッションを実現していくための通過点に過ぎません。当社は2012年に創業した時からずっと、「もっと多くのビジネスパーソンが世界で活躍するために」というミッションを掲げてやってきました。 当社の存在意義は、設立当初から11年間、まったく変わっていません。全員がミッション・ビジョンを心に留めて、バリューを体現していくことができれば、皆で成長し、会社もさらに成長していきます。

これまでも着実に成長基盤を整えてきているので、この強固な基盤の上でどんどん成長し続けられる状態にあります。けれど、それが最大、最速で成長している状態なのか?を考えたときに、まだまだやるべきことが沢山ある。そういう意味で終わりはないですし、限界もないので、いかにそれを突き詰めてやり続けられるか。ミッション、ビジョンの実現に向けて、やり続けるのみです。

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